介護職は身体が不自由になってしまった高齢者のケアを行うのが仕事であり、社会貢献という側面が大きいのが特色だ。これまで必死に働いて現代社会を作り上げてきた高齢者に対して、恩返しをするような気持ちで接する事で、社会貢献を行っているのだという自覚を得られる事が介護職で働く魅力の一つである。
介護による社会貢献は高齢者に対する慰労の意味があるだけにとどまらないのも特徴であり、広く社会全体に対して貢献ができる。従来は高齢者の世話は家族である息子や娘、あるいは孫が行っている事が多かった。しかし、その負担を軽減しつつ高齢者にもより良い生活を送ってもらえるようにしたいという理由から、介護施設を利用するようになっているのだ。
また、しばしば高齢者のケアを行うのに困っていることも多い為、ストレスに苛まれてしまっている状況から脱却するために介護施設を利用することも少なくない。その為、介護職として働く事で、本来高齢者を支えるはずだった家族の負担を減らし、社会で働けるようにする事に寄与する意味も大きいのである。
これは、結果として社会の生産性を向上させるのにつながる為、広く社会を支える仕事になっているのが介護職と特色とも言える。縁の下の力持ちとして働く職種であるが、それによって得られる満足度の大きさが魅力になっている。直接感謝の言葉を受ける事はあまりなくとも、現代社会を支える上で欠かせない仕事となっているのが介護職なのである。